2012年05月01日
山梨自然栽培勉強会
皆様こんばんわ。松木武久~もう寝た~農園の営業担当です。4月27日に山梨の自然栽培勉強会に昨年に引き続き参加させて頂きました。会費1,000円なり。黒石で開催された、キューピーさん後援の木村秋則氏のネイチャー主催?~永続性循環型農業シンポジウム in 黒石~に参加して出会って以来、いろいろ教えて頂いたり、酢を譲ってもらったり・・・情報交換しあってます。女同士で年も近いので仲良くさせて頂いてます。
*ノートのまとめ(桃・ぶどう他)は後日で、写真だけアップ致します。りんごの剪定法についても分かり易く東西南北から写真を撮ったので、それも後日まとめ直します。
シンポジウム参加(過去記事)・・・http://usaginouenn.naganoblog.jp/e539378.html
無農薬りんご栽培について(過去記事)・・・http://matsukinouenn.naganoblog.jp/e893759.html
<4月27、1時半~6時:山梨自然栽培勉強会>
参加人数:18名
圃場:山梨石和
栽培品種:りんご(ふじ)2本、柿(富有柿・百目柿)、桃(アルプス小町:糖度14)、梨(幸水)、
ぶどう(スチューベン・シャインマスカット3本)、小麦、アーモンド、野菜・・・(アスパラなど自家用)
<りんご>
樹齢:50年以上(祖父の代からの木。10年は化学肥料と枯葉を堆肥として入れていた。)完全に自然栽培に移行したのは、4年前:08年~。まだ日が浅いので、余力で実っているのかもしれない。
1年目は、大根みたいな味。えぐみもあった。(葉が落ちて、デンプンが糖度に分解されなかった。)
一昨年は、葉が全部、かっぱん病などで落ちる。黒星病、イラガ、アメリカシロヒトリ・・・虫はたくさんつくので、ピンセットなどで取る。酢散布の空気圧・水圧をあげて、洗い流すようにするといいらしい。
農薬や堆肥をやっていた頃は、600個の収穫。
無農薬栽培に切り替えて、酢の散布7~8回、400個。
おととしは、酢の散布4回で、250個。
木は1本は、自然栽培(無農薬、無堆肥)だが、慣行栽培の剪定法。
もう1本は、自然栽培の剪定法で比較、実験している。
<土壌の状態>
土壌は、砂地で地温は、20cm~30cmで下がっている。その辺で根が止まっているのでは。湿気対策として、昨年、溝を掘ったが、すぐに埋まってきてしまうが、本来が砂地が乾いてる。
この時季は雑草は刈らずに、伸びて作業の邪魔になってきたら、踏み倒すのみ。秋口に刈る。
→砂地だから、雑草で水揚げがよくなる。砂地だから草があった方がいい。蒸れるのでは?と木村興農社の熊田指導員に伺うが、「そんなコトはない。」 とのコト。
過去の地温計測データ&写真(データ元:木村興農社:指導員・熊田氏)
調査場所:山梨県笛吹市石和町河内・佐藤家りんご畑(標高:257m)
調査日時:10年4月9日 17時50分
気温 : 12.2℃ 晴
地表温: 11.4℃
深度10: 13.2℃
深度20: 12.2℃
深度30: 11.9℃
深度40: 11.6℃
深度50: 11.4℃
所見:土壌は全体が砂質(風化した雲母が見られる)
深度20cmまでは有機物が多いせいか、斑状の黒色部分が多い
深度20cm付近で地温が低下する層があり、雑草の根もその辺りを境に減少する
しかし上位層と下位層の温度差は、それほど大きくない
下位に行くにしたがって褐色掛かるが、深度30cm付近から黄土色が主体となり、一部に縦筋状に青灰色の部分が見られる
地下水位は比較的高いと見られ、一部に還元部分がある(地下水は比較的動いていると見られる)
<自然栽培の剪定>
バッサリ剪定して貰ったが、日焼けが心配でスダレをかけている。(参加者の皆さんが「芽が出てき始めてるから取った方がいい!と言う。)
剪定後の切り口には、泥水だけではなく、樹木の味方(ワサビ系)を塗る。
徒長枝は伸ばして、新しい根を生やしてあげるようにする剪定法。
徒長枝がいっぱい出た。切らないで捻っておく。徒長枝が出る事で、新しい根っこも増えて、古木も養分の吸い上げが良くなる。
古木なので、木にあまり負担をかけたくないが、せっかく自然栽培でやっているのだから、いろいろ試してみたい。ただ木が枯れてしまっては元も子もないので、いろいろ不安もある。
*亜種子で出た枝に実を実らせない。自然のあり方としては、木は上に伸びるモノだが、人間が作業し易いように、下枝を伸ばす剪定法がりんごの慣行栽培では支流。
自然栽培は、「自然農法のように、自然のままではない。ただ自然や木、環境になるべく負担をかけず、その分、人が手間をかける。かけきれない部分を手を入れる栽培法」
<実つきの差違>
・慣行栽培の木
200個
・自然栽培の木
90個(ただ実付きが良く、実が落ちない。)
<受粉>
受粉の為に、今年から西洋ミツバチの巣箱を2箱購入した。
無農薬栽培の木(剪定も)~一生懸命、説明するTちゃん~
今年から、西洋ミツバチの巣箱も2箱設置して花粉つけしてもらう予定だと。素敵~。蜂蜜とれるね~。
無農薬栽培のぶどう(スチューベン・ )
桃 (プロの桃農家で無農薬栽培に取り組んでる弦間さんが、いろいろアドバイスしてくださる)
畑の地の硬度を調べる・・・なるべくふかふかで山の土みたいのが自然栽培には必要です。農薬や化学肥料を入れなくても、保てる木にするには、根っこが大切。土が硬いと根が張れず、無農薬栽培で木が元気になる前に枯れていってしまう。
根っこも毛根のような細い根こそが養分を吸い上げてくれる(人の血管と同じ)らしい。
みんなで自宅前に移動して、Tちゃんの昨秋の無農薬のりんごを戴く!! 保存法も、冷蔵庫・発泡スチロール・アルミ缶・そのまま・・・と、いろいろ試してる。食べ比べてみる。
果樹部会の皆さん(おおよそ):山梨の自然栽培勉強会は、果樹・野菜・稲作と3部門に分かれており、30名の会員さんがいるようです。この日は18名集まりました。
自然栽培に挑戦! 小黒農場(山梨自然栽培勉強会の初代☆会長さん:ハイジのパパ)・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/yui_oguro/9253213.html
いや~ん、ハイジパパが、ハイジのうさぎ写真アップしてくださってる。会えなかったけど、喜んでくれたみたいで嬉しいです 会長は果樹は専門外だそうですが、写真もまとめも分かり易くしてくださってあります。参考になるかと思います。ぜひ!ご覧くださいませ
↓ *りんごも、桃も果樹なので、基本は通じるものがあるのでは?とアップしてみました。小黒農場さんのブログからの抜粋です。
2012年の木村式自然栽培勉強会@山梨の取り組み(1月17)
桃の剪定法
「もう一つの大きなポイントは、桃の幹、枝、小枝の優劣をはっきりさせ、その順番を守ること。
果樹は主幹、主枝、亜主枝、側枝、結果枝で構成されているのですが(初めて知りました)、
主幹から主枝が伸び、そこからさらに横に伸びるのが亜主枝で、亜主枝から伸びるのが側枝で、側枝から伸びて花芽がつくのが結果枝ということです。
それぞれ元に近い方から第1、第2・・・と呼ぶようです。
これらの順番を守ることとは、例えば、主幹から伸びる主枝は、第一主枝が一番太くなくてはならず、その次に第2、第3となります。
亜主枝や側枝にも同様の順番があります。
樹のバランスが崩れていると、第1よりも第2の方が強くなってしまう事があるそうですが、
この場合は順番が守られておらず、養分がスムーズに流れ無くなってしまい、結果として生育が悪くなるそうです。」
なるほど~。知らなかった事ばかりょ~。いかにヘッポコかが分かって哀しいけど、自分の現在の力量を知るのは良い事ね。。。
夢の通り道♪・・・http://www.youtube.com/watch?v=_ZMSS3r3yeA&feature=youtube_gdata
*ノートのまとめ(桃・ぶどう他)は後日で、写真だけアップ致します。りんごの剪定法についても分かり易く東西南北から写真を撮ったので、それも後日まとめ直します。
シンポジウム参加(過去記事)・・・http://usaginouenn.naganoblog.jp/e539378.html
無農薬りんご栽培について(過去記事)・・・http://matsukinouenn.naganoblog.jp/e893759.html
<4月27、1時半~6時:山梨自然栽培勉強会>
参加人数:18名
圃場:山梨石和
栽培品種:りんご(ふじ)2本、柿(富有柿・百目柿)、桃(アルプス小町:糖度14)、梨(幸水)、
ぶどう(スチューベン・シャインマスカット3本)、小麦、アーモンド、野菜・・・(アスパラなど自家用)
<りんご>
樹齢:50年以上(祖父の代からの木。10年は化学肥料と枯葉を堆肥として入れていた。)完全に自然栽培に移行したのは、4年前:08年~。まだ日が浅いので、余力で実っているのかもしれない。
1年目は、大根みたいな味。えぐみもあった。(葉が落ちて、デンプンが糖度に分解されなかった。)
一昨年は、葉が全部、かっぱん病などで落ちる。黒星病、イラガ、アメリカシロヒトリ・・・虫はたくさんつくので、ピンセットなどで取る。酢散布の空気圧・水圧をあげて、洗い流すようにするといいらしい。
農薬や堆肥をやっていた頃は、600個の収穫。
無農薬栽培に切り替えて、酢の散布7~8回、400個。
おととしは、酢の散布4回で、250個。
木は1本は、自然栽培(無農薬、無堆肥)だが、慣行栽培の剪定法。
もう1本は、自然栽培の剪定法で比較、実験している。
<土壌の状態>
土壌は、砂地で地温は、20cm~30cmで下がっている。その辺で根が止まっているのでは。湿気対策として、昨年、溝を掘ったが、すぐに埋まってきてしまうが、本来が砂地が乾いてる。
この時季は雑草は刈らずに、伸びて作業の邪魔になってきたら、踏み倒すのみ。秋口に刈る。
→砂地だから、雑草で水揚げがよくなる。砂地だから草があった方がいい。蒸れるのでは?と木村興農社の熊田指導員に伺うが、「そんなコトはない。」 とのコト。
過去の地温計測データ&写真(データ元:木村興農社:指導員・熊田氏)
調査場所:山梨県笛吹市石和町河内・佐藤家りんご畑(標高:257m)
調査日時:10年4月9日 17時50分
気温 : 12.2℃ 晴
地表温: 11.4℃
深度10: 13.2℃
深度20: 12.2℃
深度30: 11.9℃
深度40: 11.6℃
深度50: 11.4℃
所見:土壌は全体が砂質(風化した雲母が見られる)
深度20cmまでは有機物が多いせいか、斑状の黒色部分が多い
深度20cm付近で地温が低下する層があり、雑草の根もその辺りを境に減少する
しかし上位層と下位層の温度差は、それほど大きくない
下位に行くにしたがって褐色掛かるが、深度30cm付近から黄土色が主体となり、一部に縦筋状に青灰色の部分が見られる
地下水位は比較的高いと見られ、一部に還元部分がある(地下水は比較的動いていると見られる)
<自然栽培の剪定>
バッサリ剪定して貰ったが、日焼けが心配でスダレをかけている。(参加者の皆さんが「芽が出てき始めてるから取った方がいい!と言う。)
剪定後の切り口には、泥水だけではなく、樹木の味方(ワサビ系)を塗る。
徒長枝は伸ばして、新しい根を生やしてあげるようにする剪定法。
徒長枝がいっぱい出た。切らないで捻っておく。徒長枝が出る事で、新しい根っこも増えて、古木も養分の吸い上げが良くなる。
古木なので、木にあまり負担をかけたくないが、せっかく自然栽培でやっているのだから、いろいろ試してみたい。ただ木が枯れてしまっては元も子もないので、いろいろ不安もある。
*亜種子で出た枝に実を実らせない。自然のあり方としては、木は上に伸びるモノだが、人間が作業し易いように、下枝を伸ばす剪定法がりんごの慣行栽培では支流。
自然栽培は、「自然農法のように、自然のままではない。ただ自然や木、環境になるべく負担をかけず、その分、人が手間をかける。かけきれない部分を手を入れる栽培法」
<実つきの差違>
・慣行栽培の木
200個
・自然栽培の木
90個(ただ実付きが良く、実が落ちない。)
<受粉>
受粉の為に、今年から西洋ミツバチの巣箱を2箱購入した。
無農薬栽培の木(剪定も)~一生懸命、説明するTちゃん~
今年から、西洋ミツバチの巣箱も2箱設置して花粉つけしてもらう予定だと。素敵~。蜂蜜とれるね~。
無農薬栽培のぶどう(スチューベン・ )
桃 (プロの桃農家で無農薬栽培に取り組んでる弦間さんが、いろいろアドバイスしてくださる)
畑の地の硬度を調べる・・・なるべくふかふかで山の土みたいのが自然栽培には必要です。農薬や化学肥料を入れなくても、保てる木にするには、根っこが大切。土が硬いと根が張れず、無農薬栽培で木が元気になる前に枯れていってしまう。
根っこも毛根のような細い根こそが養分を吸い上げてくれる(人の血管と同じ)らしい。
みんなで自宅前に移動して、Tちゃんの昨秋の無農薬のりんごを戴く!! 保存法も、冷蔵庫・発泡スチロール・アルミ缶・そのまま・・・と、いろいろ試してる。食べ比べてみる。
果樹部会の皆さん(おおよそ):山梨の自然栽培勉強会は、果樹・野菜・稲作と3部門に分かれており、30名の会員さんがいるようです。この日は18名集まりました。
自然栽培に挑戦! 小黒農場(山梨自然栽培勉強会の初代☆会長さん:ハイジのパパ)・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/yui_oguro/9253213.html
いや~ん、ハイジパパが、ハイジのうさぎ写真アップしてくださってる。会えなかったけど、喜んでくれたみたいで嬉しいです 会長は果樹は専門外だそうですが、写真もまとめも分かり易くしてくださってあります。参考になるかと思います。ぜひ!ご覧くださいませ
↓ *りんごも、桃も果樹なので、基本は通じるものがあるのでは?とアップしてみました。小黒農場さんのブログからの抜粋です。
2012年の木村式自然栽培勉強会@山梨の取り組み(1月17)
桃の剪定法
「もう一つの大きなポイントは、桃の幹、枝、小枝の優劣をはっきりさせ、その順番を守ること。
果樹は主幹、主枝、亜主枝、側枝、結果枝で構成されているのですが(初めて知りました)、
主幹から主枝が伸び、そこからさらに横に伸びるのが亜主枝で、亜主枝から伸びるのが側枝で、側枝から伸びて花芽がつくのが結果枝ということです。
それぞれ元に近い方から第1、第2・・・と呼ぶようです。
これらの順番を守ることとは、例えば、主幹から伸びる主枝は、第一主枝が一番太くなくてはならず、その次に第2、第3となります。
亜主枝や側枝にも同様の順番があります。
樹のバランスが崩れていると、第1よりも第2の方が強くなってしまう事があるそうですが、
この場合は順番が守られておらず、養分がスムーズに流れ無くなってしまい、結果として生育が悪くなるそうです。」
なるほど~。知らなかった事ばかりょ~。いかにヘッポコかが分かって哀しいけど、自分の現在の力量を知るのは良い事ね。。。
夢の通り道♪・・・http://www.youtube.com/watch?v=_ZMSS3r3yeA&feature=youtube_gdata
Posted by 松木うさぎ at 21:57│Comments(2)
│自然栽培
この記事へのコメント
うさちゃん
27日は、遠い所を参加してくれてありがとう。
そしてブログにご報告アップありがとう。
あれから毎日やる事沢山でバテます。w
なかなかブログアップ出来ないので、会員の皆さんには、会長のブログとウサちゃんのブログを見て頂く様にメーリングでご報告させて頂きました。
そして、硝酸態窒素キットも皆さんにも分けて頂いてありがとうございました。
私も我が家の林檎で計ってみます。
今は林檎の花もすっかり散ってしまいました。
受粉がちゃんと出来ている事を祈ります。
また経過をご報告させて頂きますね。
それにしても、会長のハイジうさぎ!最高にかわいい〜。
色々とありがとうございます。
またぜひ来てね。
27日は、遠い所を参加してくれてありがとう。
そしてブログにご報告アップありがとう。
あれから毎日やる事沢山でバテます。w
なかなかブログアップ出来ないので、会員の皆さんには、会長のブログとウサちゃんのブログを見て頂く様にメーリングでご報告させて頂きました。
そして、硝酸態窒素キットも皆さんにも分けて頂いてありがとうございました。
私も我が家の林檎で計ってみます。
今は林檎の花もすっかり散ってしまいました。
受粉がちゃんと出来ている事を祈ります。
また経過をご報告させて頂きますね。
それにしても、会長のハイジうさぎ!最高にかわいい〜。
色々とありがとうございます。
またぜひ来てね。
Posted by take at 2012年05月03日 20:34
Tちゃん・・・お疲れ様。バテたら休もうぜ。お互いにオナゴの独り身で結婚も危ういから、2人で長生きしようゼ!りんごの木の寿命は長いから、オイラたちが先に逝く訳にはいかんからな!
うさぎも相変わらず、フラフラ用事が多いから、いつキット使えるか不明だから皆さんに利用して貰えれば満足です。
ブログの件はOKだけど、うさぎので大丈夫かしらんw りんごの剪定についてはもう少し詳しくあげる予定なり。
ハイジは、うさぎの息子の嫁候補だ!可愛い過ぎて、夢に見そうだ☆
うさぎも相変わらず、フラフラ用事が多いから、いつキット使えるか不明だから皆さんに利用して貰えれば満足です。
ブログの件はOKだけど、うさぎので大丈夫かしらんw りんごの剪定についてはもう少し詳しくあげる予定なり。
ハイジは、うさぎの息子の嫁候補だ!可愛い過ぎて、夢に見そうだ☆
Posted by 松木農園 at 2012年05月05日 20:07