信州から食と農業を考える松木武久農園ブログ

新しく借りる畑で宿り木を発見しました。　この秋の為に、この時期は肥料をまいてます。
今年から借り入れた畑は景色もよく、市街地に近いので、りんご狩りやオーナー制度向きです。　品種は秋映・サンふじです。

問題は水です。　貯水槽があるのですが、地主さんのOKはもらっているのですが、上で野菜を栽培してる方が、水と道の使用の件で制限を設けるかもしれないので、ちょっと難航してます。

この畑は贈答向けなので、自然農法に出来るかは微妙です。　でも、肥料も有機のものをなるべく少ない量をまいてます。
他の方が作っていた畑は、一年目は特に様子見でりんごの木、本来の力を見極めたいところです。
どの程度のりんごが収穫できるかにより、来年以降のことを考えたいです。


今年の気候にはびっくりです。　人間だけでなく、りんごの木もびっくりしてるはずです。　いったい地球はどうしちゃったんでしょうか？　きっと自然の循環という機能が、うまく働くなってきているのでしょう。
日々できることをするのみですが、今のこの作業が本来やりたいことの弊害にならないか？いつも疑問です。　ひとつの作業が命取りになることもあります。

父の剪定作業を枝集めをしながら眺めると、枝を切っては遠くから、りんごの木全体を眺めています。　きっと木のバランスを考えているのでしょう。　ひとつずつ背中を見て学ぶしかありません。　父は娘よりもりんごの木の方が可愛いくらいに思っていると思います。　こう言っちゃなんですが、父の生涯で、娘の為に割いた時間よりも、りんごの木に割いた時間の方が圧倒的に多いです。　それも家族を養う為といえばそうですが・・・。　きっと好きでなければ出来ない仕事だと身に染みて感じます。
雪の中で凍えながら独りで木に向かうのは孤独な作業です。　枝集めをしながら、いろんな事を考えます。