2011年04月07日
SFG会とは?
「信州を農業から元気にする(SFG)会を立ち上げて」

<①なぜSFG会を作ったのか。その経過>
2008年の秋に立ち上げ以来、過去6回の講演会&座談会を開催しております。信州を農業から元気にする会は、名前の通りの主旨で立ち上げました。農業を継ごうと決意したものの、自分が求める農業に関する情報や、人とのつながりが乏しい中で、
「まず、自分が動く事で情報も人も集まるのでは?」
「このままの農業を続けても経営が成り立たない。何より農業自体が危機に瀕している。近所でも後継ぎがおらず、りんごの木はバンバン伐採されて、荒廃農地が増えている。自分1人ではどうにもならないが、このまま家族で足掻いているだけでは現状は変わらない。」
そう考えて立ち上げました。私が農業を継いでやっていきたいのは、
「無農薬栽培でのりんごをお客様に届ける」 事です。
しかし、08年の段階では長野市内で無農薬でのりんご栽培をしてる方の情報もなく、農業者の会にも特に入っておりませんでした。そんな現状で、私が、りんご農家を継いで、無農薬栽培に取りかかる上での疑問点解消や、販売促進の方向性を探る為に、次の点を目的として活動しております。
1・消費者・飲食店経営・農業従事者の3者ネットワークをつくる
2・無農薬の栽培をしている経験者の活動を知る
3・商品開発に向けた動きの協力体制つくり
4・新規就農・既存農家の販売促進に貢献する
農業に関心がある方達と一緒に学び、情報交換しながら、農業県である「信州」も一緒に元気になっていける活動をしていきたい。そう考えて立ち上げました。
*4回目からは、長野県中小企業団体中央会枠の補助金を受けての開催となります。
<②SFG会の活動の一例>
第6回目は、実際に異業種の方たちのお話を参考に「地産地消」を実現する為に生産者に必要な事を探りました。地元飲食店経営者である、飲食店(ハレの日、MIST)オーナー高野氏には、
「地元飲食店における、農産物の仕入れの実情」
市内飲食店に仕入れの実情をお伺いした資料結果を元に、なぜ飲食店側が 「地産地消」に踏み切れないのか? 飲食店が、農家から直接仕入れる為に生産者側に求めているのは何か?飲食店を経営する側からの率直な意見を伺えました。
飲食店側からの要望としては、
「低価格での提供」
「決まった量の安定供給」
というアンケート結果を受けて、
「安定供給はグループや組織でなら可能であり、その仕組みをつくって、食材の納入先と条件を出し合うのがいい」
との事でした。そして、「地産地消」についての、飲食店側、農家側、加工品企業側、県、
「それぞれの立場によって~地産地消の概念~が違っているのではないか?」 との事でした。
また、個人的には、直売所と、SFG会を主催していた事で、善光寺門前のフジヤ・ゴホンジンというレストラン等に、商品を卸す事ができるようになりました。また知り合ったシェフの方達と「りんご関連商品」の開発に挑んで、「味噌りんごプリン」を開発したり、「信州の伝統食品である、味噌とりんごをコラボ」させた事により、全国区のTV局から取材が来たりして、少しずつですが活動が波及していきました。
<③今後どうしていくのか。どうあるべきか>
第6回の会から、 「地産地消」の定義化が、今後必ずや必要だという具体的課題が見えてきました。
また、信州の伝統食である「おやき」屋を経営する、ふきっ子お八起の小出氏は、明日にでもB級品の農産物を仕入れたいおやき業界の現状、その為には農家もネットワーク化して、おやき業界と農家をつなぐ必要性、供給時期や数量のやり取りを連携できる相互の窓口が必要だと分かりました。
こうした会で出た提案を具体的に動かしていく為にも、SFG会の体系化、事務局の設置、県、JA、市内飲食店等との連携が必要だと痛感しています。日頃は農作業や、店舗経営をしている中で、日々の具体的な活動を私個人で賄っていくには限界があります。
これからの農業と信州の強みを生かして、消費者が求めるものを栽培して農家がビジネスとして成り立っていく為の活動として、共感して頂ける方たちの力をうまく生かしていける体制を考えております。

<過去の開催内容>
1回目...08.H19.11.12、飯綱カロローゾ(イタリアンレストラン)
7名、座談会形式、「これからの農業」

2回目...09.H20.1.18、もんぜんぷらざ
28名、講師2名(斉藤義信氏、西村明子氏)
講演&座談会、
テーマ「中山間地の農業を活性化させるには」
「スローフードとは?海外でのオーガニックの現状」
3回目...09.H20.4.25、松本庄内公民館
50名、講師1名(西村明子氏)、
講演&座談会、
テーマ「無農薬栽培とヨーロッパのオーガニックをとりまく現状」
「レストランと農業の連携」・・・うさぎ(味噌りんごプリンの開発に取り組んで)

4回目...09.H20.8.18、(財)水輪ナチュラル・ファーム
25名、講師一名(塩沢研一氏)
農場見学&座談会、
テーマ「無農薬栽培の農場見学」 「異業種から農業に参入するまで」



(財)水輪(心と体といのちのセンター)・・・http://www.suirin.com/
農業法人・水輪ナチュラル・ファーム・・・http://suirin-naturalfarm.com/
5回目...10.H21.3.7、もんぜんぷらざ
20名、講師2名(オーガニックカフェ・ずくなし店主:泉真仁氏、長野県庁職員)、
講演&トークライブ&座談会、
テーマ「農業の課題を具体的に解決」(カフェ経営と農業、農業労働力への障害者参入)

6回目...11.H22.2.19、もんぜんぷらざ
20名、講師2名(ハイフィールズ代表:高野洋一氏、ふきっ子お八起代表:小出陽子氏)、
講演&座談会、
テーマ「地産地消を実現する為に、生産者に求められるものは?」
「飲食店経営、伝統加工品と農業の関わり」

<①なぜSFG会を作ったのか。その経過>
2008年の秋に立ち上げ以来、過去6回の講演会&座談会を開催しております。信州を農業から元気にする会は、名前の通りの主旨で立ち上げました。農業を継ごうと決意したものの、自分が求める農業に関する情報や、人とのつながりが乏しい中で、
「まず、自分が動く事で情報も人も集まるのでは?」
「このままの農業を続けても経営が成り立たない。何より農業自体が危機に瀕している。近所でも後継ぎがおらず、りんごの木はバンバン伐採されて、荒廃農地が増えている。自分1人ではどうにもならないが、このまま家族で足掻いているだけでは現状は変わらない。」
そう考えて立ち上げました。私が農業を継いでやっていきたいのは、
「無農薬栽培でのりんごをお客様に届ける」 事です。
しかし、08年の段階では長野市内で無農薬でのりんご栽培をしてる方の情報もなく、農業者の会にも特に入っておりませんでした。そんな現状で、私が、りんご農家を継いで、無農薬栽培に取りかかる上での疑問点解消や、販売促進の方向性を探る為に、次の点を目的として活動しております。
1・消費者・飲食店経営・農業従事者の3者ネットワークをつくる
2・無農薬の栽培をしている経験者の活動を知る
3・商品開発に向けた動きの協力体制つくり
4・新規就農・既存農家の販売促進に貢献する
農業に関心がある方達と一緒に学び、情報交換しながら、農業県である「信州」も一緒に元気になっていける活動をしていきたい。そう考えて立ち上げました。
*4回目からは、長野県中小企業団体中央会枠の補助金を受けての開催となります。
<②SFG会の活動の一例>
第6回目は、実際に異業種の方たちのお話を参考に「地産地消」を実現する為に生産者に必要な事を探りました。地元飲食店経営者である、飲食店(ハレの日、MIST)オーナー高野氏には、
「地元飲食店における、農産物の仕入れの実情」
市内飲食店に仕入れの実情をお伺いした資料結果を元に、なぜ飲食店側が 「地産地消」に踏み切れないのか? 飲食店が、農家から直接仕入れる為に生産者側に求めているのは何か?飲食店を経営する側からの率直な意見を伺えました。
飲食店側からの要望としては、
「低価格での提供」
「決まった量の安定供給」
というアンケート結果を受けて、
「安定供給はグループや組織でなら可能であり、その仕組みをつくって、食材の納入先と条件を出し合うのがいい」
との事でした。そして、「地産地消」についての、飲食店側、農家側、加工品企業側、県、
「それぞれの立場によって~地産地消の概念~が違っているのではないか?」 との事でした。
また、個人的には、直売所と、SFG会を主催していた事で、善光寺門前のフジヤ・ゴホンジンというレストラン等に、商品を卸す事ができるようになりました。また知り合ったシェフの方達と「りんご関連商品」の開発に挑んで、「味噌りんごプリン」を開発したり、「信州の伝統食品である、味噌とりんごをコラボ」させた事により、全国区のTV局から取材が来たりして、少しずつですが活動が波及していきました。
<③今後どうしていくのか。どうあるべきか>
第6回の会から、 「地産地消」の定義化が、今後必ずや必要だという具体的課題が見えてきました。
また、信州の伝統食である「おやき」屋を経営する、ふきっ子お八起の小出氏は、明日にでもB級品の農産物を仕入れたいおやき業界の現状、その為には農家もネットワーク化して、おやき業界と農家をつなぐ必要性、供給時期や数量のやり取りを連携できる相互の窓口が必要だと分かりました。
こうした会で出た提案を具体的に動かしていく為にも、SFG会の体系化、事務局の設置、県、JA、市内飲食店等との連携が必要だと痛感しています。日頃は農作業や、店舗経営をしている中で、日々の具体的な活動を私個人で賄っていくには限界があります。
これからの農業と信州の強みを生かして、消費者が求めるものを栽培して農家がビジネスとして成り立っていく為の活動として、共感して頂ける方たちの力をうまく生かしていける体制を考えております。

<過去の開催内容>
1回目...08.H19.11.12、飯綱カロローゾ(イタリアンレストラン)
7名、座談会形式、「これからの農業」

2回目...09.H20.1.18、もんぜんぷらざ
28名、講師2名(斉藤義信氏、西村明子氏)
講演&座談会、
テーマ「中山間地の農業を活性化させるには」
「スローフードとは?海外でのオーガニックの現状」
3回目...09.H20.4.25、松本庄内公民館
50名、講師1名(西村明子氏)、
講演&座談会、
テーマ「無農薬栽培とヨーロッパのオーガニックをとりまく現状」
「レストランと農業の連携」・・・うさぎ(味噌りんごプリンの開発に取り組んで)
4回目...09.H20.8.18、(財)水輪ナチュラル・ファーム
25名、講師一名(塩沢研一氏)
農場見学&座談会、
テーマ「無農薬栽培の農場見学」 「異業種から農業に参入するまで」



(財)水輪(心と体といのちのセンター)・・・http://www.suirin.com/
農業法人・水輪ナチュラル・ファーム・・・http://suirin-naturalfarm.com/
5回目...10.H21.3.7、もんぜんぷらざ
20名、講師2名(オーガニックカフェ・ずくなし店主:泉真仁氏、長野県庁職員)、
講演&トークライブ&座談会、
テーマ「農業の課題を具体的に解決」(カフェ経営と農業、農業労働力への障害者参入)
6回目...11.H22.2.19、もんぜんぷらざ
20名、講師2名(ハイフィールズ代表:高野洋一氏、ふきっ子お八起代表:小出陽子氏)、
講演&座談会、
テーマ「地産地消を実現する為に、生産者に求められるものは?」
「飲食店経営、伝統加工品と農業の関わり」

Posted by 松木うさぎ at 00:42│Comments(0)
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